(サム発行月報"虹の家"より抜粋)
・タイの民族性
タイでは中央部のいわゆるタイ人、北部の北タイ人、東部のラオス系タイ人、
南部のタイ人の4つに大きく分けられますが、それぞれの地域内において使
用される言語、伝えれられてきた文化などには差異があります。
私達、日本人は普段は自分が日本人であるという強い認識はあまりないよう
に思われます。
しかし、タイや隣接する東南アジアの国々では、領土は必ず
他国と国境線を境につながっており、人と物の越境は本当に簡単に出来ま
す。そうゆう理由でか、ここタイでは個人個人のタイ人としてのアイデンティ
ティーを守るための努力が日常的なレベルで行われています。
例えば、8時と18時には毎日ラジオ、テレビ、あるいは町の中のスピーカー
から国歌が流されて、その間は外国人といえども直立して敬意を払わなけれ
ばなりません。普段の会話の中からも、タイ人はこう言うとかこうするとか、
しばしば口にしているのを見かけます。
タイの人々は民族の独立性を重んじ、自分達の文化に誇りをもっている民族
であるといえます。
・ タイが抱える問題
私達の家族を取り巻く社会的状況は今急速に変化しつつあり、タイの家庭の
昔からのありようを変えようとしています。昔はおじいさん、おばあさんや親戚
など同居していましたが、現在では両親は仕事をしに外に出ています。(タイ
では共稼ぎのほうが普通です。)
ある家庭では支出が収入を大きく上回って
いて、ひどい貧乏生活を強いられている所もあります。その結果子供の面倒
を見ることができなくなり、子供たちの中には孤児となる子も出てきています。
また、エイズの問題も深刻です。厚生省の発表によれば現在タイ国内におい
てエイズ感染者は約100万人以上いるということです。この中で妊婦はおよそ
2.29%です。しかしエイズ患者の割合がタイの中で一番多いここタイ北部では
妊婦の6〜10%がウイルスに感染しています。現在、両親を失い、HIVに感染
した子供達は爆発的に増えつつあります。1995年にはエイズに感染した新生
児は6000人いました。2000年には2万人に達する見込みだそうです。
本当ならば、これらの子供達は親戚や近所の人たちによって引き取られ面倒
を見られるべきです。
しかしながら実際は子供達は見捨てられるというのが現状です。
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