タイの孤児院でのボランティア活動記
(サム発行月報"虹の家"より抜粋)

  「私が孤児院を建てようと現在準備をしておりますが、まずタイの孤児院を
  まわり、その経営や現状をボランティアをしながら、学びたいという気持ち
  から、チェンマイやその近郊の孤児院を回ってみることにしました。

  4〜5ヶ所回ってみて、私は「バーンターンナムサイ」という孤児院で奉仕
  させてもらう事にしました。 他の孤児院はほとんどチェンマイの市内にあ
  り交通の便もよく、多くの人々の訪問もあり、色々な面で都合がよいよう
  に見うけられました。 しかし「バーンターンナムサイ」はチェンマイから車
  で1時間という地理的条件のせいか定期的に訪問しているのは台湾から
  の宣教師の御家族だけのようでした。 私はどうせお手伝いするのならば、
  条件の悪い所でする方がよりいっそうお役に立てるのではないだろうかと
  思ったのが、この孤児院を選んだ理由です。


(タイの街角にて撮影)
それでは最近の「バーンターンナムサイ」での子供たちの近況をお知らせ
したいと思います。

 (2月5日)
今日は子供達総出で鶏舎を作りました。柱は解体した家屋の
分を再利用しましたが、砂利や砂、そしてセメントの代金が全
部で1万バーツ程かかりました。

暑い陽射しの下でセメントと砂利・砂を水と混ぜてこねるのは、
本当に大変な作業です。出来あがったセメントを運搬するのは
年長組の子供達15人位です。横一列に並び消化リレーの要領
で運びました。でも何と言ってもまだ10才前後の子供達です。
セメントが掛かったといっては小競り合いをし、隣の子の運び方
がおかしいと言っては笑いころげ、ともすればバケツが途中で
滞ってしまいます。それを施設のお母さんがなだめすかして、
なんとかスムーズに作業がはかどるように懸命です。
その後、私達がとうもろこしと茹でた落花生をかじりながら一休み
していた時のこと、竹で作った台の上に座っていた男の子が小さな
声で歌い始めました。注意して聞かないと聞き取れないような声で

♪ お父さんが恋しいよ〜・・・♪
        
私は今、何て歌ったの?もう一度歌ってみてとその男の子に言い
ました。子供は照れて苦笑いをするだけで、もう二度と歌ってはく
れませんでした。 その様子を見て他の子供達は可笑しいと言って
笑い出しました。

ゆっくりとした穏やかな情景の中で私はその子供たちと一緒に声を
たてて笑えませんでした。 その男の子はテレビかラジオで聞いた
その歌を何の気なしに、口ずさんだのでしょう。しかしその男の子
の歌声には会いたくても会えない家族への思いが込められている
ような気がしました。 普段、友達同士でふざけ合ったり、喧嘩をし
ている子供たちの心の中を垣間見た思いがしました。


 
*  これからも、もっと子供達の近況などを載せていくつもりです。
    何か質問がございましたらご連絡下さい。タイの生活様式、
    食べ物の事など何でも結構です。

 

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